秋月.

秋月

 

あれほど激しかった 蝉の鳴き声も

今は 寂しいばかりで もう聞こえない

秋虫の残り音が 物寂しさを演出する

過ぎ去る時を送り 到来する現実を噛み締める

今の僕に出来ることは それしかできない

中秋の月光を浴びて 静けさの中

僕はただ 藍空の その趣きを眺めている

憂の中に浮かび上がる 鮮やかな月を望んで



 

-エッセイ/ショートポエム

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