夜空の雲にも表情がある様に
朧げな表情に成ったりもする
月を霞がける時もあれば
その存在を闇に任せて
澄み切った表情になる時もある
人の心も星や月では無く
寧ろ流れ行く雲の動作にも思う
人の心も乱れやすく流され易く
暫くの間 この夜闇と会話を嗜む
緩やかな月に照らされて
その存在を闇に任せて
澄み切った心になるまで黙想する
霞がかる夜空も我が心の如く
紛れ無い月光が全てを映し出す
夜色の風を受けては遥かなる幻に
おもむろに囁きかけては物思う
夜色の風は光り流れて行く
その存在を星に照らされて
月明かりをたなびく雲が遮って行く
霞がかる夜空も人の心の如く
時空の中ゆるやかに流れて行く
雲の表情を見る時 少し変わっていると言われる僕は、昼よりも寧ろ 夜の雲を眺める方が、大好きなのです。夜闇に浮かぶ雲とそれを運ぶ風そして月光と星、その風景は、人の世と心の動きに似ている様な気がして、月とか星ばかりでなく、上をみあげれば、今にも吸い込まれそうな、藍色の空に色んな表情を見せて行く雲…まったく雲が無い時も、闇の深さが違う様にも思えます。恋愛詩では、無いですが…チョット描いてみました。