この疫病さえ 無ければ…

この疫病さえ 無ければ…

 

この疫病さえ 無ければ…

 

ただ陽の射す 街に…

桜の花びらが
風に流されて 飛んで来た

太陽は いつもの様に

新しい朝を
僕らに与えてくれたけれど…

人通りや 賑わいの消えた街に
柔らかい春の 陽が射していた

こんなにも胸躍る季節なのに
朝が来ても 眠ったままの街…

この疫病さえ 無ければ…

失わずに済んだ 人々の命も
多くあった筈なのに…

僕らは ただ…陽の射す 街を
マスクも無しに手を繋いで
笑いながら 自由に歩きたいだけなのに…

この 疫病さえ 無ければ…
一刻も早く 消滅すればいいと 心から祈る…



 

-悲しみ/切なさ

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