都会の水溜りの景色
冬曇りの空 冷たく渇いた風が
灰色の雲を運んで行く
憂いに満ちた 沈んだ にわか雨の後
アスファルトに出来た
僅かな水溜りに 映る風景は
街の慌ただしい 人々の往来や車の姿
信号機のなど 不自然な色を
スクリーンの様に 映し出していた
違う…ここでも…僕の見たい色は映るはず
ジッと その水溜りを見ていると
光射す青い空が少しだけ 見えた
コレだ…僕が求めていた 自然の色は…
チャコールグレーの鏡面に映し出された空は
都会の忙しなさと 切なさを映し出していた