クリスマスの夜に (少年と黒い子猫)
寂しく 肩を落とした少年が一人で
イルミネーションで飾られた 街を行くよ
家族の微笑みも
ケーキもプレゼントも何も無く…
白い息を吐きながら
凍えた空の涙を見上げて…
窓の外から 小窓に映る 幸せの影
楽しそうな家族団欒の声が漏れる
少年は家にも帰りたく無くて
暖かな灯りを 少し羨ましく眺めていた
僕には何も無いけれど
君とこんな夜に 出逢えた事が嬉しくて…
自動販売機の横に捨てられた
真黒でモフモフした 君を抱き上げた…
君は温かいねと 黒い瞳に話しかける
シンシンとした夜に 小さな出逢いがあり
君は僕と暮らすことになった…
可愛くて 何時も 君には癒されたよ…
君と何年も一緒に暮らしたね…
ある秋の夕暮れ 道端に
うずくまる君を 見つけて抱き上げた
君は 僕の腕の中で 力尽きて
天国へ逝ってしまったけれど…
サンタがくれた 少年へのプレゼント
僕は忘れない…
そして
君がくれた 温もり とても温かかったよ…
BoA / メリクリ