砂が創り出す、夜のその丘の姿は、気候こそ違うが
まさに、砂漠と同じ風景で、足を踏み入れて見ると
其処には、異国の情緒を連想させる風景が広がっていた。
くるぶしを引き込む 砂の感触を確かめ
風が描き出す波紋をたぐり 砂の大地を踏み締める
少し黄色を帯びた月が闇を照らす
漠然とした砂の大地で
繰り広げられる 幻想的な映像…
風は砂を運び 何も無かったかの様に
これまでの僕の足跡を消し去って行く…
そして又 美しい波紋を創り上げて行く…
静けさの中 其れでも月は 動じる事なく
ただ砂の大地を照らし続けている
僕らがこの世に居ようが居まいが
大した影響も無く 世間は歩み続けて行く…
そんな事を考えながら 砂の大地の真ん中で ひとり…
夜に繰り広げられる 神秘的な風景に憧れ
今…満天の星空を眺め 体を横たえている…
空は虹色に及ぶ 色彩の段階を経て
好みの色で それぞれの人生感を映し出す…
希望に満ちた 生まれたばかりの空が僕を迎え
僕はその風景の創成に 自分の人生を重ねて見た…
そして その砂の粒は 自分の存在を教えてくれた…
We re all alone 訳詞付 Boz Scaggs