どうしょうも無く淋しくって
蜜に群がる昆虫の様に
止り木を求め夜街を歩く
人肌恋しい凍った夜風が
孤独と悲しみに吹き荒び
ただ泣かされた
駅裏の赤提灯は大入開店休業
古ぼけたラジオから
雑音混じりの懐かしい歌
青春時代に戻された俺は
古き良き時代の思い出に
ただ泣かされた
駅裏の赤提灯は大入開店休業
殺風景な木のベンチ
無愛想なオヤジを相手に
コップ酒をあおっていた
どうしょうも無い自分に
ただ泣かされた
オヤジは何も言わずにうなずき
どんな事でも何時までも続かん
気ィ取り戻して頑張ったらええ
そしたらええ事もあるからって
冷たい夜風の吹く中の止り木
駅裏の赤提灯は大入開店休業
皆さんは、赤提灯の灯る屋台なんか、お好きですか?屋台の赤提灯…酒だけで無く、吹きさらしの中に、あったかい人と人の触れ合いや、料理…特に最初にお腹に入れた時のあのブルブル感は、結構それなりいいものですね。殺風景な屋台の中に、必ずと言っていいほど、片隅に古いラジオが、置いてあって、雑音混じりの放送が、時を遡らせてくれる様な気がします。贅沢な高級レストランでは味わえ無い、趣と一緒に 、時を過ごすのもたまにはいいですね。