銀色に光る砂漠で星を眺めていた
運転初心者の僕が君を乗せて
やっと辿り着いた紫色の星空
オリオン座しか解らない僕に
星の話しを聞かせてくれたね
紫色の空に輝く金色の星空の下で
お互いの胸に思う気持ちも
照れくさい愛についての話も
空を眺めながらだと素直に出来た
前からねだられていた車中泊の旅
バイトで貯めた一握りのお金と
お互いの愛の確認と夢の様な景色に
二人は満足し肌寒い朝の訪れに
まだ期待し 空を眺め続けた
星は流れ続けまったりと時は流れ行く
今にも落ちて来そうな眩さの中
僕は密かに流星に祈りを捧げる
やがてオレンジ色の光が空に注す
薄紫とオレンジ色の混じる空は
君の眠りを誘ったのか
僕の肩で微かな寝息をしていた
18歳で自動車免許を取って、軽はずみで、何気に自慢した僕は、彼女の反応を試していたつもりが、本当に小旅行に行く羽目になった。嬉しかった反面おこずかいが無かった僕は、
バイトで貯めた一握りのお金をもとに車中泊の小旅行を提案した。今では、宿泊施設が無ければ嫌だと言われると思われるが、当時の僕らには、これでも十分なくらい満足感があったのを覚えている。