愛の欠片
愛は掴もうとすれば 手をすり抜けて行く
あなたは 僕にそう囁いたね…
確かに僕等の叶わない願いも 砂の様で…
いつの間にか この手を零れ始めていた
自由を追い求めれば 愛は遠去かり
強く愛を求めれば あなたは壊れてしまう
この腕の中で 涙の訳も言わずに去って行く
あなたの背中を 見たくは 無かった
大粒の涙は 空を見上げて隠せる筈も無く…
当たり前に溢れ出し 頬を伝い流れて行く
激しい悲しみは 愛しさをそのまま流して行く…
ソレデモ あなたを想う僕の心が変わる筈も無く
僕は胸に強い愛しさを 抱いたまま
その愛は何かに引き裂かれ 閉ざされて行った…
毎夜 僕の胸に刺さった 愛の欠片が激しく痛む
苦しくて 苦しくて 悲しくて
きっと この苦しみは あなたも同じだよね…
僕がもう誰も これほど愛せない事も
あなたが決して 悪くない事も
あなたの優しさも 僕には わかっているよ…