蝋燭の炎
なんて 温かで 心地良い灯りなんだろう
身近でも 見つめる事の少ないその光…
影を纏う 今の私には丁度いい 明るさ
蛍光灯や照明器具とは明らかに違う
生きた光とでも 表現すればいいのだろうか?
その光は 影を暗闇の様に同化させず
風に揺れ動きながら 存在を映し出してくれる
なんて柔らかで心安らぐ灯りなんだろう
この光を辿れば
別れは 無情でも無く 悲しみが胸をえぐる事も無く
人生は 儚くも無く 哀れでも無く
苦痛は苦しみから解放されて
憂鬱はただの憂いへと 変わるのだろうか?
そしてあなたを想い 愛する気持も
無になるのだろうか?
その光は 質素だけれど とても優しくて
影を纏う私の心には丁度いい 安らぎをくれる
今は ただ 温まればいい…少しでも…
自分の心に氷らせた涙が…
あなたへ向けた鉾先が…胸をえぐる…
どうか…少しでも…痛みが和らぐ様に…
そして…あなただけは…幸せでいて欲しい…
いつも…いつまでも…