夢に見た波を追いかけて
あちこち旅をした
異国の地に夢を託して
僕等は其れを信じ夢見てた
南方の彼方に自由があると
波乗り屋達は言っていた
透き通る青い珊瑚礁の海に
僕達は恋い焦がれた
夢に見た小国を求めて
絶景の中 波と同化する喜び
南方の彼方に快楽があると
波乗り屋達は言っていた
熱く乾いた夜風に吹かれ
椰子の葉陰に横たわれば
夜空に輝く南十字星が綺麗で
僕等に旅の浪漫を与えてくれた
南方の彼方に自由があると
波乗り屋達は言っていた
サーファーにとって最上級の贅沢は、絶景の広がるポイント、そして青く透き通る海で、小国(アウト=沖に出来るマナーを守るレジェンド達のみが行けるポイント)で、油を引く様な滑らかでメローな波に好きなだけ乗って、パドルに疲れた、心地よい疲労感の中、風の音を聞いたり、沖から砂浜の景色を眺めて、季節や人間の本質を理解したり、大自然の贈り物に感謝できる事だと思って、長い間サーフトリップをして来ました。ホテルに泊まるのもいいですが、僕の場合は、殆どが車の中か、砂浜で寝ていました。暮れかかる海に向かってウクレレを弾く人や、黙って沈む夕日や、夜空を眺めて星や月と対話している人…結構どれもこれも、僕が愛してきた世界です。その時の夢は、シェイパーになって海の側に住んで暮らすささやかな夢を見ていました。現実とは離れ過ぎていましたけれど…でも、最高に楽しかった…今は、もうでき無いけど…