ヒグラシ.

2018年5月28日

ヒグラシ

霧かかる山のいで湯の里
別れを惜しむ最後の旅

ヒグラシの様に啜り泣く
痩せた肩を抱き締めて

苔生す清流にささ舟を流す
来世できっと出逢える様に

二人を乗せてささ舟は
泪の河を流れて行く

添い遂げられない愛を乗せて

トロッコ列車の行く先には
罪に泣く思い出のいで湯

ヒグラシの様に啜り泣く
お前の声が胸に刺さる

サヨナラの証にささ舟を流す
来世できっと出逢える様に

二人を乗せてささ舟は
泪の河を流れて行く

添い遂げられない愛を乗せて
お前の泣き声がいで湯に響く

今生の別れは悲しくて
サヨナラを云わない別れを
ヒグラシは知っていた

 

 

チョット演歌調になってしまいましたね。本当は、青春時代の懐かしい蝉の声として僕が一番好きだった、今でも聞き入ってしまう程大好きな蝉はヒグラシなんだけど、たまには、演歌調でもいいかなぁ〜って書いてしまいました。ギターの弾き語りなんかでやって見たいです。



 

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