控え目な雨音
控え目な雨音を 聞きながら
薄暗い部屋で ベッドに入る
昼間から だらしないと云おうか…
心の傷と疲労感に襲われて
ただ ひたすら 眠りたくなる
自分が全て悪くて 呼んだ結末なのに
この恋の終わりを 悔やんでいる
控え目な雨音は 容赦無く優しく
心の奥底まで 染み込んでくる
春が来て 薄紅の景色に街が染まっても
夏が来て 緑萌え深緑の空気に包まれても
どれだけ季節が巡ろうと
心はあの時 止まってしまったから…
空っぽの心 引きずりながら
今日も一人 歩く…
そして祈りは繰り返される
せめて… あなただけは …幸せである様に…
控え目な雨音を 数えながら
この命が 眠り着くまで…