君住む街の夜の雨
空が泣いている 顔を曇らせて
月の光も届かない 崩れそうな心に
雨音はシトシトと 段々染みてくる
我慢せずに 泣けるなら…
少しは 楽になれたのに…
夜の秋風 街を洗う湿った匂い
君が去った後の ホームの灯り
もう降り立つ事の無い 君の住む街
ホームの片隅 薄白い霧が
水銀灯にもやっている…
ボクは 戻せない時間を
ただ ボンヤリと 見つめている…
雨は銀色の糸を引いて
静かな夜に 君への想いが溢れ出す…
有難う…そして さようなら…
もう…ボク達は 逢えないんだね…
君住む街の夜の雨に…濡れている…