秘密の入江で
扉を開け放った 白いバルコニー
嘘を付いたのは 初めて…少し心が痛むけれど
もう一度だけ 如何しても 同じ空が見たくて
君と僕は 指輪を除いては あの頃のまま…
やがて暮れ行く 黄昏に包まれた
俯き加減の眼差しが とても大人で
風に遊ばせた長い髪が とても素敵だった
夏の夕暮れ 過ちの空
入江の奥に堕ちて行く太陽
噎せ返ってた熱気が 風に流されてゆく
夕陽に染まる細い身体を そっと抱き寄せる
灼けた真夏の 秘密の想い出
明日になれば ただの幼馴染に戻る二人
そう…ただの幼馴染に…