静かな雨音
屋根を叩く 静かな雨音
窓から見える
夏の景色は成熟を迎え
これから訪れる 季節の気配を
少しずつ 運んでいた
真っ黒に焼けた 球児達
テニス焼けの似合う女の子
涼風は青春の想い出と共に
肌を醒まして行く
どんな季節を迎えるのだろう
恋を覚えたての 僕達に
どんな季節の色を
見せてくれるのだろうか?
少し意味も無くさみしいのは何故?
少し肌寒いのは季節が進むせいなの?
濡れた土の匂い木々や葉っぱが
雨の匂いを創り出し
風が僕達の記憶にそっと運ぶ
純粋な心に残る 素朴な思い出
静かな雨音は 季節を運ぶ
そして 覚えたての恋も…