雨降る駅で
この胸に刺さったままの
恋の欠片が 苦しくて…
心はいつもあなたを求めている
この恋の終わりが来るなんて
思ってもいなかった…
あの日から 僕は一人きりで…
まだ 傷だらけの癒えない心のまま
あなたの好きだった 優しい歌を口遊む
雨の降るひと気無い駅で…
今 瞼閉じれば それは幻となり
振り返っても もう此処には誰もいない
踏切の信号機だけが佇み
春色に霧に煙っていた…
そしてこの駅に咲き誇る
まだ咲くには早い 紫陽花が濡れていた
この淋しさも あなたのすべても
もう 忘れられる日など 来ないから
春色に霞んだ この駅で佇んだまま
あなたの歌を口ずさんでいる…
駅 - 竹内まりや