変わり行くもの.

変わり行くもの

 

変わり行くもの

クラス会で出逢った 初恋の君と
久しぶりに 二人きりになりたくて…

二次会を何とかやり過ごし
約束の場所で待ち合わせた…

離れ離れになって どれ位経つだろう?

独り者の僕を気遣っての事なのか
君は 少し悲しそうな目で 私もと言っていた

それを確かめる事も事情を聞く事もなかった…

帰り道 久しぶりに腕を組んで来る君は
昔の 恥ずかしがり屋だった

あの頃の君の印象は無かった …

僕は 少しだけ寂しい気がした

そして昔 君を見送った時の様に
列車を見送る窓越しに
何か言い残した様な表情で 僕を見ていた

僕はその最後の姿を胸に焼き付けて

懐かしくも 美しい初恋の思い出に
暫く余韻に浸るべく 立ち尽くした…

そして僕等の中で 何かが違ってた事を
コートを叩く冬の夜風が教えてくれた…



 

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