君の家の電話番号.

2018年8月26日

君の家の電話番号

 

公園の片隅 思い出の電話ボックス

やっと聞き出した 君の家の電話番号

とにかく君と繋がりたくて…

汗のにじむ夏の終りの夜に

不安だらけの重い指でダイヤル回したんだ

 

君が受話器を取ってくれる事を願い

受話器を取ったのは…君のお父さん…

どちら様?と聞くその声に…

目眩がして声が震えてしまった…

それでも 勇気を出し君を指名したんだ

 

電話の君は 何時もよりぎこちなくて…

思いの半分も云えずに…終わったけれど…

君の家の電話番号を手に入れた事…

やっと君の恋人になれた気持ちがした

僕等にはそれが特別な事だったんだ…

 

 

恋人が出来て、デートがいっぱい、出来ればいいけど、二人だけで話したい時や急に話したい時、メールも携帯電話もまだ無い時代、家の電話番号を聞いて、かけるのはいいんだけれど、問題はその電話がどこにあるか、要するに、家族が集まる場所に置いてある事だったて良くあったんで、家族に聞かれてしまうから、どうしても、彼氏彼女の会話がぎこちなくなるんだね〜そんなみんなの味方だったのが、昔よく通った電話ボックス、誰にも聞かれたく無い気持ちを、胸に秘めて 開く秘密の扉、街の片隅に蛍光灯を照らして、公衆電話は、今でも、そんなあなたを待ってます…なんちゃって…今は、メールや携帯電話が、あるから…何それって、言われるかもですけど…古き良き時代、お世話になった人達も、沢山いるんじゃ無いでしょうか?淋しげな電話ボックスを見かけたら、お世話になった事を、少しでいいので、思い出してあげればなぁ〜って思います。



 

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