-
焼き芋.
2018/9/26
君が好きだった あの公園の秋の彩り 今は一人 ベンチに腰掛け 目を伏せる 時折冬の様な 冷たい風が吹き込む… ひと息吐いたタバコの煙が 煌々とつく水銀灯に照らされて まるで生きているかの ...
-
雨音を数えて.
2018/10/17
雨を数えるごとに 空気は冷やされ 徐々に 樹々の彩りを 鮮やかにして行く… 緑色の若葉達が 恋を知る度に色付いて行く 僕は そんな事を思い 静かな雨音に耳を立てて 君達が恋を知り 成熟し ...
-
十五夜の妄想.
2018/9/24
梟 狸 狐 狼 猿 鶴 亀 猪 兔 鹿 蛇 蛙 そして虫達 僕の昔物語に出て来る 名脇役達 描写される風景は 和心深い山里 藍空に輝く星が綺麗で … 澱み無い月が 原野を柔らかに照らす ...
-
秋月.
2018/9/24
あれほど激しかった 蝉の鳴き声も 今は 寂しいばかりで もう聞こえない 秋虫の残り音が 物寂しさを演出する 過ぎ去る時を送り 到来する現実を噛み締める 今の僕に出来ることは それしかでき ...
-
茜色の思い.
2018/9/23
生徒手帳に そっと忍ばせた写真 御守りみたいに いつも胸に抱いて 校庭を走る あなたを見つめていた 爽やかな風の中 茜色の空は 私の思い このまま あなたの心に届けたい ずっと憧れてた ...